モデル事業として国交省から
補助金2億円
神奈川・平塚のパークサイド平塚管理組合では昨年、国土交通省の「平成21年度住宅・建築物耐震改修モデル事業」を活用し、耐震補強工事を実施した。
そもそも耐震に関しては「阪神・淡路大震災を経験した人が住民にいたことから管理組合の意識は高かった」と理事長。
検討を重ね、「外観や採光を損なうことがなく、住みながら室内に立ち入ることなく工事ができる」という理由でSPAC工法を選択した。
これにより、耐震改修モデル事業に採択され、工事費約4億円の1/2に当たる約2億円を補助金で賄えた。
また省エネ工事効果による固定資産税の減免措置も管理組合が平塚市に交渉。先進自治体に続いて減免が認められた。
SPAC工法は従来の耐震壁補強、ブレース補強、アウトフレーム補強と異なり、外観や採光に影響のない工法のため、合意形成も行いやすい。
理事長の話では近隣マンション住民から「どこが変わったの?と言われる」ほど。
耐震補強工事は新たに住民に受け入れられる工法へ進化している。
(大規模修繕工事新聞 第15号)