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大規模修繕は3回目の時代へ

工事対象総数17,353→3年後18,251→6年後19,955

首都圏ではマンションの分譲がはじまってから50年以上経過していることから、高経年のストックが増え、大規模修繕工事の回を重ねているところが多くみられます。
今回は、こうした状況が今後どのように推移していくのかを調べることにしました。

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上のグラフは大規模修繕工事の対象になるマンション数とその推移を示したものです。現時点、3年後、6年後における1回目、2回目、3回目の工事対象マンション数を横線で表記しました。

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工事対象総数は微増ながら、ピークの状態を保持

現時点の工事対象総数は17,353件でこれまでの最高値ですが、3年後に18,251件、そして6年後に19,955件と微増し、今後6年間はピークの状態を保持することができます。しかし、各回別にみると対象数は大きく変化します。

1回目の工事対象だけが右下がりの推移

1回目の工事対象は現時点においては第8次マンションブームのころのものですが、6年後はリーマンショック直前の物件が主になり27%の減になります。2回目の対象は現時点がバブル前の不安定な時期で、6年後にはバブル後の第7次ブームのころの物件になるので12%の増。3回目は現時点の対象は第1次オイルショックのころで、6年後はショック後の第4次ブーム中の物件になるので247%の大幅増になります。

6年後には3回目の対象が主座に


グラフが示すように、現時点においては1回目、2回目、3回目の順に大きな差をつけて並んでいます。そして3年後は順位に変化は無いけれど、その差はぐんと迫ってきます。そして6年後には順位が逆転し、3回目がトップになり、2回目、1回目の順に変わっていきます。
1回目の工事対象に絞ってみると、現在のシェアは50%と圧倒的ですが、3年後には42%、6年後には31%
と縮小していきます。さらに9年後までひろげると20%になります。
これまで1回目の工事を主に展開してきたメンテ市場ですが、今後は高経年マンションが主流になり、とくに3回目以降の工事への対応が求められてくるでしょう。
mansiondata.co.jp/

(大規模修繕工事新聞 2013-8.5 No.44)


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