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機械式駐車場 ヒヤリハット事例

 

 

74-08今回は、トピック記事として機械式駐車場でのヒヤリハット
事例を紹介します。

◆マンションデータ
所在地:東京都23区
2010年竣工・1棟・80戸
駐車場形態: パズル式横行昇降機(地上4段ピット2段式)・全77台
駐車場使用料(月額):一律1万5,000円

74-09昨年のある休日、地上4段ピット2段式の機械式駐車場で事故があり、管理組合理事長の要請で緊急出動しました。
事故個所は1F部分のケーブルハンガーです(図①)。これが車両との接触により、大きく曲がってしまった(図②)のですが、これを気つかずに放置していたことが問題となりました(実際にケーブルハンガーを曲げてしまった使用者は覚えがないとのこと)。
その後、右隣の列の2Fパレットの利用者が出庫操作をしたところ、パレットが下降途中に階下の曲がったケーブルハンガーに乗り上げ(図③)、車両が前方に大きく傾き、危うく大きな事故につながる事態に直面したのです(図④)。
実際は地上着床のリミットスイッチ信号が入り、機械作動が停止。事故には至りませんでした。
原因を調べてみると、ケーブルハンガーを曲げてしまった使用者の車両の傷と、ケーブルハンガーの傷の位置が一致しました。復旧費用等は、管理組合の施設賠償責任保険で対応しましたが、危うくヒヤリ、ハットした事件になりそうな事例でした。

全建センターの「駐車場リノベーション機構」では、(1)駐車場使用料の会計処理、税対策(2)迷惑駐車対策・防犯対策(3)メンテナンス内容の見直し(4)空き駐車場への対応(5)機械式駐車場リニューアルなど、駐車場のさまざまな問題をワンストップで解決するため、コンサルタントやアドバイザーなどの専門家、協力会社を組織し、対応にあたっております。
<取材協力・KMPメンテナンス㈱>

●問い合わせ先
一般社団法人 全国建物調査診断センター
「駐車場リノベーション機構」
TEL:03−6304−0278 FAX:03−6304−0279
E-mail:info@zenken-center.com
URL:www.parking-renovation.com

(大規模修繕工事新聞 第74号)2016-02

74-10

 

 

 

 

 


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