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Q&A エレベーターと地震 その①

74-24Q1  管理組合として、地震にどう備えればいいのでしょうか?
A1 まず、自分の住んでいるマンションのエレベーターに地震時管制運転装置がついているのか、いないのかによって対応が大きく分かれます。
ついていない場合は、地震が起きてもエレベーターはそのまま運転を続けます。このため、地震時にはすべて
のボタンを押して止まった階で急いで降りるという自衛策が必要となります。
エレベーターは乗客が乗る箱(かご)と重りを上下することで昇降する仕組みです。地震によって重りが脱線
して、箱(かご)と衝突した場合、エレベーターの天井を突き破って中の乗客に激突する可能性があります。
この重りのある位置はエレベーターの背面か側面です。
ですから、エレベーターに乗っていて、大きな地震の揺れを感じたら、扉のそば近くにいたほうが、万一重りが
74-25激突した場合でもダメージが少ない可能性があります。
Q2 地震管制運転とは?
A2 地震管制運転装置は、80 ~ 120galという揺れ(S波)を感知してエレベーターが運転中の場合、最寄階に停止して扉を開くというものです。
地震管制運転装置の設置は2009年9月の法令改正により義務化されました。それ以前は地域によって、ついて
いるものとついていないエレベーターがあります。
Q3  古いエレベーターに地震管制運転装置を取り付けることはできる?
A3 可能です。エレベーターは自動車と違い、乗っている人の意思で止めたりすることができない乗り物です。
このため地震に対する自衛手段として最低限必要なものが地震管制運転装置となります。
この装置を設置すれば、エレベーターへの閉じ込め事故の可能性が少なくなります。
(大規模修繕工事新聞 第74号)2016-02


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