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㈱LIXIL榎戸工場&INAXライブミュージアム

 世界トップのトイレ製造技術を見学

徹底した品質管理を目の当たりに

 

 LIXIL 榎戸工場

8月30日、マンション設備改修施工会社ら13人とともに愛知県常滑市にある㈱LIXIL(リクシル)榎戸工場を見学してきました。当日、関東地方に接近していた台風10号の中、新幹線で快晴の名古屋駅へ。到着後、㈱LIXIL東京支社の伊藤信生さんの引率のもと、チャーターバスで榎戸工場に向かいました。

LIXIL(本社:東京)は大正12年、建具小売業(後のトステム)として創業。翌年、タイル・テラコッタ製造業として伊奈製陶(後のINAX)設立。昭和11年中外精工(後のサンウェーブ工業)、昭和49年東洋エクステリア、昭和55年新日軽が設立。平成23年、5社が統合し、総合住生活企業LIXILが誕生した。

榎戸工場では衛生陶器(トイレ)の製造過程を見学させていただきました。工場内は写真撮影ができませんでしたが、ロボット成形自動仕上げ機、100mもあるトンネル窯など世界トップクラスの先進技術、または作業員による徹底した品質管理技術を目の当たりにして、ホント!圧倒されました。

 

実際の工場のラインを見る前、衛生陶器ができるまでの基礎知識の座学

 泥奬(でいしょう)受入タンク。原料に水やガラスを加え、混ぜながら熟成させる
 ショールーム内。 1910年からのトイレの変遷が展示されている
 トイレの構造を知ることで、商品比較の理解が進む
 INAX ライブミュージアム「世界のタイル博物館」
 「 窯のある資料館」では青と白の染付古便器が常設展示されている
 古代中東のタイル技術のすばらしさ。オリエント、イスラム、ヨーロッパの装飾タイルをみることができる
 明治中期 以降、盛んに作られた 非水洗式の陶磁器製便器
 続いて向かったのは同じ常滑市のINAXライブミュージアム。まずは5500年前に作られた装飾タイルから、古代のオリエント、イスラム、ヨーロッパのタイルの歴史やタイルの美しさ、製作の知恵と技術に見とれました。

窯の資料館では榎戸工場の前進である、明治時代中期から作られた青と白の染付古便器や非水洗式の陶磁器製便器の展示を見学。大きな窯の炎の痕跡なども見ることもでき、当時の仕事の様子もうかがえました。

愛知県は台風一過のおかげか、湿度がとても低く、夏なのに風が気持ち良い日でした。見学後は名古屋市内に戻り、設備改修施工会社の人たちとともに名古屋コーチンを囲みました。

(大規模修繕工事新聞 第82号)