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車中に残した子どもが転落 大腿骨骨折等の重傷

 

公益社団法人立体駐車場工業会は9月2日付けで、機械式駐車場設備製造者、保守点検事業者に対し、事故情報の連絡と安全対策への注意喚起を促す文書を発信しました。

【事故内容】

ホテルの機械式駐車場(独立鉄塔型エレベーター方式)に利用者が車を入庫する際、車中に子どもが寝ていた。駐車場の専任操作員が「子どもを置いたままでは入庫できない」と利用者(親)に伝えたが、「すぐ戻るから」との申し出を受け入れ、車中に子どもを残したまま格納した。

その後、寝ていた子どもが目を覚まし、自分で車のドアを開け、車から出たときに昇降搬送装置の隙間からピットに転落。子どもの声で 専任操作員が非常用脱出扉を開け、利用者(親) らと救出し、救急車で搬送された。子どもは大腿骨骨折等の重傷を負った。

【注意喚起】

 これを受け、立体駐車場工業会は下記のとおり、注意喚起を促しています。

前述の事故におきまして、死亡事故につながりかねない事故となりました。

「寝ている子どもを起こしたくないから」「短時間で戻るから」という理由で人を車中に残して駐車室に格納するのは、危険極まりない行為です。

製造者、保守点検事業者各位におかれましては、類似事故防止を徹底するため、車内を含めて装置内に人を残さないよう、以下の 2点を管理者、利用者に対して注意指導を実施していただきますようよろしくお願いいたします。

・同乗者の下車、荷物の積み下ろしは駐車装置外で行い、乗降室に入るのは、運転者だけにすること

・やむを得ず乳幼児を同乗させたまま入庫する場合には、乳幼児と一緒に行動すること

横着な親はどこにでもいます。この事故はホテルで起きたからといって、マンションで起こらないとは限りません。ピット式の機械駐車場のメンテナンスも必ず 2人以上で行います。万が一ことがあっても、ピット内に閉じ込められないようにするためです。

大人の作業員が事故を前提に操作をしているのに、子どもを車中に置いていくなど、「もってのほか」と言えるでしょう。

マンションでこのような事故がないことを祈りたい気分です。住民みんなが辛い思いを するに決まっています。

起こらなくてもよい事故を未然に防ぐためにも、管理組合で注意喚起を しましょう。

(大規模修繕工事新聞 第82号)