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植栽から10年たった 緑地管理への提案②

64-8-1

 

10年たった樹木の根について考える

10年たった樹木の根について考える上でも述べて参りましたが、樹木は時と共に成長しますそれは根も上部と共に成長しているという事がいえます。
大きく成長した樹木の枝葉を見てその樹木の根の事を考えた事があるでしょうか。樹木の根は樹種により特徴が全く異なります。
♣対策と管理方法
樹木の根は普段地中に潜っていて目にはなかなか見えづらいものです。
植栽時には将来の根の張り方を予測しないといずれ道路舗装やマンションの基礎に影響をあたえかねません。
樹木の根は、地中に深く伸びる事が出来なくなった時、長く遠くに伸びると必然的に根元が太くなり、結果「根上がり」を起こしてしまいます。その結果、舗装を持ち上げてしまったり、根が地表に浮き出して歩行や走行に支障をきたす原因にもなってしまいます。
また、大きな頭のわりに根が小さすぎて強風で倒れてしまうという可能性も考えられます。
♣根上がりによる根の対策
根上がりが発生した場合、樹木の根のまわりの舗装を撤去して、根茎域を明らかにし、土壌を入れ替え、根を地中に向かわせるなどの方法があります。
また、大きくなった樹木の抜根を行い以前より規模の小さい樹種の樹木を植栽しても良いと思います。
♣強風による倒木
樹木の生長に伴い、枝葉が繁ることによって風の抵抗を受けやすくなります。
根鉢が浅く樹木が倒れてしまう場合は、支柱を施す事により、強風に対抗することができます。
よくマンション植栽に使用されるゴールドクレストなどのコニファー根は上部に比べて根の成長が遅いため、強風で倒れやすい傾向にあります。
一部のコニファーは安価で植栽時に大量に使用されることが多いですが、こういった傾向を踏まえて、もう一度植栽樹種を見直す必要もあるではないでしょうか。
<参考>株式会社牧野造園
E-mail:maki@makinozoen.mkgp.jp
URL:http://makinozoen.mkgp.jp

◆緑のリニューアルとは

64-8-2緑のリニューアルとは、これからも住み続けたくなる住環境を創り出すために、管理費予算に合った(維持管理を軽減もしくは、効果的に使って)緑や環境の改善を図ることをいいます。
例えば、築10 ~ 15 年を経過したマンションの緑は、定期的に管理をしていても樹木が大きく生長して、日当りや見通しを悪くするなど生活や防犯面などで支障をきたしたり、維持管理費をかけても植栽本来の機能や効果が発揮されず無駄な投資になっている場合が多くあります。
そのような状況を改善するために、緑のリニューアルを行います。
緑のリニューアルは、緑の診断から始まり、改善方針やリニューアルプランの作成、リニューアル工事の実施計画、合意形成のための資料作成(管理組合議案書づくりなど)が必要となります。
また、リニューアル後の中長期的な管理計画の作成も必要となります。
最後になりますが、マンションの緑は単にマンション居住者だけのものではなく、街の環境財産でもあります。マンションの緑の管理は、周辺の緑や街並みとの関わりにも配慮して実施していく必要があります。
<参考>
『マンションのみどりQ&A』
公益財団法人 都市緑化機構 http://urbangreen.or.jp

(大規模修繕工事新聞 第64号)


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