「大規模修繕工事新聞」創刊から現在に至るまで、全ての記事をアーカイブ収録していますから、マンションの大規模修繕工事に関する情報やマンション管理組合に関する情報を上の<記事検索>にキーワードを入れるだけで表示させて、必要な記事を読むことができます。

Q77 積立金不足が心配。適正額はいくら?

Q77 積立金不足が心配。適正額はいくら?

 

 

 最近新聞で、「修繕積立金の不足問題が深刻化」という記事を読みました。自分のマンションはどうなっているのだろうかと見直してみてもはっきりしたことがわかりません。適正な額を教えてください。

ベストアンサーに選ばれた回答

国交省のガイドライン参考に
無理の生じない計画的な対応を

 国土交通省が発表している「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」によると、修繕積立金の目安額は、下表のとおりとされています。
 これは、マンションの共用部分に関して、新築から30年間に必要な推定修繕工事費の総額を、毎月均等に積み立てる方式(均等積立方式)にした場合に必要な、専有面積当たりの修繕積立金です。なお、機械式駐車場の修繕費は考慮していません。
 注意しなければならないのは、国土交通省がこれを調査した当時(平成23年)と比べて、建築費がアップしているといわれ、消費税率も5%から10%に上がっていることです。
 修繕積立金不足が判明した場合の対応策には下記があります。
① 基本となる長期修繕計画について、第三者の専門家によるチェックを受ける。
②修繕積立金の現状をまず組合員全員に認識してもらう。
③ 管理費会計を見直し、管理費の減額分を修繕積立金の増額へ回す。また、駐車場使用料が管理費会計に入っているのであれば、修繕積立金会計に移す。
 修繕積立金不足への対応は、見直しが遅れれば遅れるほど、必要額の確保に大幅な値上げが必要になり、合意形成が難しくなります。
 突然不足分を全額値上げする事態は極力避け、まずは無理の生じない計画的な対応(値上げ提案等)を検討することからはじめましょう。
  ( 公益財団法人マンション管理センター発行『マンション管理組合 新任理事のための基礎講座』より)

(大規模修繕工事新聞123号)


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA