管理会社のフロントマンから聞いた話です。
「どうもおかしい」―あるマンションの担当フロントマンとして、理事会でハトのフン害対策が議題に上がったので、さまざまな情報を集めて理事会に報告・提案をしました。
その後、総会承認を経て、防鳥ネットや剣山のような防鳥グッズを置くことができました。
マンションの立地は都心のど真ん中ですが、近隣に広い敷地を持つ国立大学があります。このため、その大学の敷地内にある大きな木々からハトが次々に飛んできて、マンションに住みつくものも徐々に増えてきたのです。そして管理組合にとっては、長年の重要課題となっていました。
そこで、このマンションの担当となって初めての仕事として、力をいれました。防鳥グッズのメーカーや施工会社と相談し、管理組合に上げ、やっと工事が実現できたのです。
ところが、「どうもおかしい」。一部の内階段の踊り場にハトのフン害がはっきりと刻印されているのです。
管理組合からも「どうなっているの?」とつつかれはじめました。
昼間はまったくハトが飛来している様子はありません。ハトの気配もありません。
「よし、夜だ」
夜10時、マンションに出向いて、外階段の扉を開け、常備しているLEDライトをあてました。「いた…」。
夜になると、こっそり戻って寝ているのです。その証拠が写真です。
マンションは形状がさまざまですから、どこでも落とし穴があると思って対応しなければなりません。さっそく防鳥工事の会社に連絡し、再度相談したいと思います。
(大規模修繕工事新聞 2014-3.5 No.51)