全国建物調査診断センターでは創立12周年記念キャンペーンとして、電子書籍『マンション管理組合理事長入門』と講義ビデオをパックで進呈しています。ご希望の方は管理組合「お困り調査アンケート」に答えて入手してください。
第1章 マンション管理組合に関わる法令について
マンション管理組合と法令等は、どのような関係があるのでしょうか。管理組合の理事長になったら、知っておくべき法令や行政施策等を学ぶところからはじめます。
理事長になられて、管理会社を通じてしか管理の実態というものが見えてこないと感じていると思います。マンションに関わる法令として区分所有法、マンション管理適正化法、マンション建替え円滑化法、マンション管理標準指針等があり、国土交通省は各種マニュアルやガイドライン、標準指針等を作成し、法令の目指す方向性を具体的に示しています。
全建センターは、管理組合が自主・自律を持って活動することを基本としていますから、理事長就任の第一歩として、こうした法令等を用意し、ぜひこれらに触れていただきたいと思っています。
・「改修によるマンション再生手法に関するマニュアル」
・「長期修繕計画作成に関してのガイドライン」
・「マンションの修繕積立金についてのガイドライン」
・「 建築基準法第86条第1項に基づく―団地認定の特定行政庁による職権取消しのためのガイドライン」
・「 耐震性不足のマンションの係るマンション敷地売却ガイドライン」
・「建築物における電気設備の浸水対策ガイドライン」
・「住宅宿泊事業法施行要領(ガイドライン)」
・「マンション総合調査」
その他、東京都の制度として、都のマンション管理ガイドラインが出ています。
<電子書籍では、各種マニュアル、ガイドライン等の概要を説明>
こうした内容は、実は自主自律、主体性があると、大変有効的なものになります。インターネットで入手できますから、自分の手元に置いて、読み込んでいただくというところから理事長としての第一歩をはじめてください。
第2章 マンションのしくみについて/建築編
皆様がお住まいのマンションはいろいろな形状や構造のものがあろうかと思います。
古くは旧公団、公社の団地形式のようなもの、あるいは昨今では、数十階に及ぶようなタワー形式のものなど、現在ではさまざまな形態のマンションがあります。
管理組合が維持管理の対象とする部分は、マンションの共用部分になりますが、管理組合を代表される理事長という立場からも、この共用部分の建築部における一般的な名称、仕組みや構造、これがどのようになっているかということの知識は欠かすことのできないものです。
<電子書籍では、マンションの部位を図と写真で説明>
生活をする上で、あまりなじみのないワードが多くありますが、特に管理会社とのやりとり、あるいは工事見積もりをとった場合など、「屋上のパラペットのテンバーに防水の切れがありますので、修復したほうがいいですよ」というような説明、あるいは資料の提出があったときに、パラペットのテンバーというのは一体どこなんだろうと思うと、その先のそれが高いのか安いのか、あるいは工事として必要なのかどうなのか、優先度が高いのか低いのか、理事会ならびに理事長として重要な判断をするときに、地震がなかなか持てないということにもなりかねません。
すべて覚える必要はありませんが、基本的な各部位の構造や名称、こうしたものについて理解を深めていただきたいと思います。
第3章 マンションのしくみについて/給排水設備編
マンションにとって、給排水管関係は、生活する上で欠かせないインフラ、ライフラインとなります。管理組合が管理されている中でも大変重要なものになります。
ポンプの故障や何かがあって、断水すると、生活に大きな支障が発生します。したがって基礎的なことは、理事長として理解しておくということが必要です。
<電子書籍では、マンションの給排水方式や用いている材料等を図と写真で説明>
一般のマンションで、こうした管理の状況が一体どのようになっているのか、公の統計資料を用いて、世間一般の情勢等も説明を行い、併せてその情報をもとに自分のマンションについてどのように考えるかについて提言します。
<電子書籍では、マンション総合調査から必要な情報を抜粋して説明>
頭から管理会社を非難するということではなく、上手に良い距離感できちんとした仕事をしてもらうためには、どうしても理事長、理事が一定の勉強をするという姿勢は欠かせません。
管理会社との委託契約の内容もそれぞれのマンションごとに詳細は異なるものの、一定の標準的なものと見比べた場合にほとんど変わらないものになっているので、標準を勉強するだけでも管理会社との話ができていくものです。
どうぞ、理事長として、区分所有者の方々のより良い管理に対しての、満足度を上げるようになれますよう、頑張っていただきたいと思います。
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まずは管理組合「お困り調査アンケート」にお答えください。
大規模修繕工事新聞 143号