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新4K8K衛星放送/動画「テレビ共聴設備の計画修繕工事前に知ってほしいこと」公開

一般社団法人放送サービス高度化推進協会(A-PAB)は、『マンション管理会社・フロント社員の皆様向け』『マンション管理組合・理事会の皆様向け』に「テレビ共聴設備の計画修繕工事を行うまえに知っておいて頂きたいこと」と題した動画をアップしました。

 家電量販店では4Kテレビが陳列されていますが、新4K8K衛星放送の受信には視聴する放送に対応した衛星アンテナと受信設備が必要です。
 そしてマンションでは、テレビ共聴設備は共用部分であるため、管理、修繕は管理組合が行うことになっています。
 国土交通省・長期修繕計画作成ガイドラインによると、「テレビ共聴設備の修繕周期」は15 ~ 20年が目安となっていることから、A-PABでは計画修繕工事の時期に合わせて新4K8K衛星放送の受信環境を整えることを推奨しています。
 ただし、新4K8K衛星放送を受信できるようにする工事は、共聴設備の経年劣化度合やマンションの規模によって、費用が大きく異なります。
 そこで、A-PABは ⑴全面改修 ⑵希望住戸が視聴できる改修の提案を行っています。
 いずれにせよ、共聴設備が老朽化すれば、将来的に全面改修が必要になります。どの方法がどれくらいの費用がかかるのか、マンションのライフサイクルコストの中で検討するのがよいでしょう。


⑴全面改修の内容
・BS共同アンテナを4K8K対応アンテナに交換
・ 共用部分の機器(ブースター、分岐器、分配器)を4K8K対応の機器に交換
・ 各住戸の機器(分配器、テレビ端子)を4K8K対応の機器に交換
・その他、老朽化した同軸ケーブルを更新する場合あり

⑵希望住戸が視聴できる改修(全面改修が難しい場合)
① 周波数変換方式(アンテナ交換必要)
 新4K8K衛星放送の電波は、高い周波数(2.2GHz ~ 3.2GHz)を使っているので、既存の受信機器には信号が伝送されません。そこで周波数変換装置(ダウンコンバーター)を使って、要があります。あとは希望する住戸がアップコンバーターを使って高い周波数に戻すことで新4K8K衛星放送をすべて視聴することができるようになります。

 

 

 


② 光ファイバーを使ったテレビ視聴サービス(アンテナ不要)
 光ファイバーが引き込まれていれば、共用部分に光回線終端装置(V-ONU) を設置し、あとは希望する住戸が新4K8K衛星放送用アダプターを取り付けることで新4K8K衛星放送をすべて視聴することができるようになります。屋上のアンテナは不要となります。

 

 


③ プラスチック 光ファイバーを使ったテレビ視聴サービス
 アンテナを4K8K対応アンテナに交換し、共用部分にPOF用光送信機を設置します。さらに希望する住戸がPOF用光受信機を取り付け、共用部分から各戸の光受信機までプラスチック光ファイバーで配線することで新4K8K衛星放送をすべて視聴することができるようになります。

 

 

 



詳しくは新4K8K衛星放送コールセンターへ(ナビダイヤル:通話料はお客様負担)
0570-048-001
平日9時~ 17時(年始年末を除く)

大規模修繕工事新聞9月号(23-9)