あんしん大規模修繕工事瑕疵保険は、共用部分の修繕工事について、工事会社が瑕疵(かし)担保責任を負担することにより、その修補等に要する費用を保険金で支払う仕組みです。 工事後の不具合について、施工不良を保険で担保することで、施工会社とのトラブルを未然に防ぐことができるメリットがあります。
事故事例⑤ 屋上塗膜防水の亀裂等からの雨漏り
工工事完了から約1年9か月後に発生した事故です。屋上の防水塗膜全面にわたり亀裂と硬化不良が発生しました。この屋上防水工事は、既存防水層のケレン・下地補修・不陸調整を実施したのち、プライマーを塗布し、ジェットスプレーでポリウレタン樹脂を吹付ける工法で修繕工事を行っています。既存下地の処理不良により、新規塗膜層の塗り厚が不足したため、硬化や亀裂が発生しました。
事故事例⑥ タイル目地ひび割れによる雨漏り
工事完了から約3か月後に発生した事故です。
外壁のタイル面から8階のレンジフード部分に雨水が浸入しました。
外壁部分のコーキング充填不足により、タイル目地にひび割れが生じました。
また、スラブ打ち継ぎ目地のコーキング施工不備がありました。 補修費用の他、足場仮設費用も含めて保険金をお支払いしています。
大規模修繕工事新聞 170号 24-02