2012年竣工のアリュール横濱星川で、1回目の大規模修繕工事に取り組むきっかけとなったのは、一般のマンションと同様、管理会社からの提案でした。
当時築10年となった2022年、長期修繕計画に沿って管理会社が行った建物診断をもとに大規模修繕工事の見積書を提出してきました。その額、約2億8,000万円。戸当たり280万円です。
このとき、あまりにも大きな数字をみて、当時の理事会では「管理会社に任せるわけにはいかない」「継続性のある委員会が必要」と、輪番制で1年交代の理事会の下部組織として修繕委員会を立ち上げました。
住民から修繕委員を募って、メンバーとなったのは5人。ただし、専門家の集まりではないので、工事の進め方もわかりません。
修繕委員会では書籍やネット、管理組合交流会などから情報を集め、今は管理会社お任せの責任施工方式ではなく、設計監理方式がスタンダードだということを知り、設計コンサルタントに業務を委任することになりました。
施工会社は一般公募を行い、11社がエントリー。書類審査で4社に絞ってヒアリングを実施。最終的に、㈱ヨコソーに決定しました。
選定理由は、「ヒアリングでの現場代理人の受け答えの印象が良かった」点が大きかったといいます。
また、縦格子(ルーバー)を躯体に固定している金物(支持材)について、次回工事がやりやすくなるように加工する提案があり、それも修繕委員会の評価を上げたといいます。
工事がはじまってからも、将来の設備改修のための排水溝を整備するなどの提案が現場代理人から上がってきたそうです。
その他、住民対応も丁寧で、「理事会、修繕委員会と一緒の方向を見てくれた」というのが、工事終了後のヨコソーに対する印象でした。
さて、工事金額ですが、ヨコソーは修繕が不要と思われる部分を除外し、工事契約時点で約1億8,000万円、実際の工事では実費精算後、約1億6,000万円となりました。
管理会社の見積額から約1億2,000万円減です。戸当たりにして約120万円。当初のまま「お任せ」であれば、大きな損失をしているところでした。
修繕委員会のメンバーは満足感で、竣工引き渡しを迎えました。

大規模修繕工事新聞 2026-3月 195号













