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マンション防災 「東京とどまるマンション」登録要件見直し 5段階評価、ソフト対策(防災活動)必須へ

 東京都が実施している「東京とどまるマンション」登録表示制度について、2026年6月5日、大きな見直しが発表されました。
今回の見直しは、大震災などの発災時における「共助(住民同士の助け合い)」の実効性を高め、在宅避難への備えをより明確に評価することを目的としています。
主な変更点は、「防災活動に関する登録要件の見直し」と「5段階の星表示(ランク制度)への刷新」の2点です。


1. 登録要件の見直し(ソフト対策の変更)
 前提となる「耐震性の保有」や、非常用電源などの「ハード対策」の基本路線は維持しつつ、ソフト対策(防災活動)の選択事項が一部変更・強化されました。
変更前(これまでの選択事項)
・年1回以上の防災訓練の実施
・3日分程度の飲料水・食料の備蓄
・応急用資器材の確保
・災害時の連絡体制の整備
・上記の中からいずれか1つに取り組んでいること。
変更後(新しい選択事項)
・年1回以上の防災訓練の実施」 または 「安否確認方法の構築」
・これまでの選択肢から、より災害直後の生存確認や共助に直結する上記いずれかへの取り組みが必須(選択事項として見直し)となりました。


2. 登録表示制度の刷新(最高5段階の評価へ)
 これまでは3段階だった防災対応力の表示が、取り組み状況に応じて最高5段階(★1〜★5)の星表示で評価される仕組みに改められました。
ベースとなる「ソフト対策(防災活動)」の登録が必須条件となり、そこにハード対策等の項目を積み上げることで星が加算されます。

 

 

 

3.加算対象となるハード対策等の項目
①非常用電源: 停電時でも給水やエレベーター1基以上を動かせる電源の設置
②エレベーター閉じ込め防止対策: リスタート運転機能の設置
③エレベーター早期復旧対策: 自動診断・仮復旧運転機能の設置
④防災備蓄資器材の確保: マニュアルに即した備蓄スペースと資器材の確保


【コメント】
 以前の制度では「ハード対策のみ」での登録も可能でしたが、今回の改定により「ソフト対策(防災活動)の登録が無い場合、ハード対策がいくつあっても星(★)が加算されない」仕様に変更されています。
マンション内の防災組織やマニュアルの運用といったソフト面が、より重視される形になりました。
 登録が完了すると、エントランス等に掲示できる新しいデザインの「登録ステッカー」が配布され、何に取り組んでいるマンションなのかが外から一目でわかるようになります。
各種補助金(エレベーター対策や防災井戸、防災備蓄資器材への補助など)の申請要件にも絡んでくるため、管理組合での防災計画の見直しや総会・理事会での議案書作成の際には、新しい基準をベースに検討を進める必要があります。

 

大規模修繕工事新聞 2026年7月 199号


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