月刊「大規模修繕工事新聞」は、一般社団法人 全国建物調査診断センターが発行するマンションの適正な管理に役立つ管理組合向けのフリーペーパーです。コロナ過を契機に発行形態を紙媒体から全面的に電子版に移行いたしました。それにともない、これまで首都圏、関西圏のみの発行でしたが、ネット配信の強みを生かし、全国規模に拡大しました。当HPでは、「大規模修繕工事新聞」創刊から現在に至るまで、全ての記事をアーカイブ収録していますから、マンションの大規模修繕工事に関する情報やマンション管理組合に関する情報を右の<記事検索>にキーワードを入れるだけで表示させて、必要な記事を読むことができます。今後とも、マンション管理組合さまのお悩みに寄り添い適切な情報をお届けしてまいります。

資産価値ってだれのため?

知らなきゃ損するマンション管理入門

資産価値ってだれのため?

マンションの資産価値が上がるとか落ちる―なんてことをよく耳にしますが、「資産価値」ってなんでしょう?そもそもあなたにとって、「資産価値」って重要なことでしょうか。

「資産価値の9割は立地条件で決まります」

「 眺望の優れた高層物件や共用施設が充実した物件など、セールスポイントのある物件は値下がりしにくい」

「 いくらで貸せるのか、インターネットで家賃相場を調べることで収益力をみて、資産価値を推測することができます」

以上、とあるフリーペーパーからの抜粋です。

とはいえ、「オレ、おととしから35年ローンです。70過ぎまでここに住むんです」というアラフォーの既婚男性が僕の後輩にいるのですが、その彼にとってみれば、フリーペーパーのいう「資産価値」なんてまったく意味がない。売ったり貸したりしなければ、資産価値は関係ないものね。

そこで最近、はやりのワードが「居住価値」です。

横須賀のニュータウンにあるAマンション(300戸)では、新築マンション特有の空き巣が多発しました。居住者同士、だれも顔見知りはいないのです。そこで「あいさつ運動」を開始。

今では防災活動やさまざまなサークルで住民同士がみんな顔見知りになり、「事実、同じニュータウンの他のマンションより不動産屋での販売価格が上がっている」と分譲当時の理事長が得意気に話しています。

川崎市のBマンションは、32戸の小規模物件。ここの理事長も「実はね、昔の日本の村落って、だいたい30世帯でできていたらしいよ。だから物事を決めたりするには30世帯くらいがちょうどいいんですよ」と、これまた得意気。マンション内で野球チームをつくったり、ゴルフにいったりしているそうです。

埼玉の奥地にある築40年の大型団地(700戸)では「ここに資産価値があるわけない」と割り切って、広い敷地を利用してりっぱな丸太小屋を作ったり、かまどを作ったり。また近隣の川の掃除を行ったり。「もはや生きがい」と理事長。団地内の小修繕はたいがい管理組合で直してしまうそうです。そうして楽しんでいるうちに、不思議と若い世帯の入居が増加してき

たといいます。

 

 

「終の棲家にしたい」と考えている人は、より積極的にコミュニティーに関わるべきでしょうね。だって、「うちのマンションはいい」って得意気に話す人がいるんだもの。それなりの苦労はあると思うけど、苦労に見合ったこともあるようですよ。

それこそ「居住価値」といえるのではないでしょうか。

仕事の都合などで、仕方なく転売または賃貸に出す方についても「居住価値」が大事かもしれません。

なんてったって、「居住価値」が「資産価値」につながるのですから。

 


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