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屋上アスファルト防水の膨れ破断

62-10-1

屋上アスファルト防水の膨れ破断

【現 況】
屋上のアスファルト系防水では経年劣化による、防水層の膨れ、ジョイント部(接合部)のひび割れ・剥離、表面保護塗装材の劣化、風化等が見られるようになる。膨れは2㎡以上、ひび割れ、剥離は5cm以上のものがあるかどうかをメジャーで測定して確認する。
【原 因】
屋上は直接日光に当たる場所なので温度格差が生じやすい。下地層からの水分等が気温により浮上することでシートが膨み、気温が下がると戻る。これを繰り返すことによって膨れ破断の原因になる。
屋根勾配やルーフドレンが適切でも水たまりができる場合がある。水たまりは防水層の劣化ではないが、土やホコリがたまって草が生えたり、夏には日光により水がお湯になり、防水層や断熱材の
耐久性を低下させる。

【対 策】
最新の部分補修の手法としては、新規に新しいシートを上から被せて防水する改質アスファルトルーフィングによるトーチ工法(被せ工法)がある。工場生産されたシート(合成繊維不織布×改質アスファルト)をトーチバーナーで熱融着することで、機密性が高く、耐久性、破断抵抗性に優れた防水層を作るというもの。
従来の熱アスファルト工法に比べ、臭気や煙の発生量が少なく、環境への負荷が少ないことも特徴。有機溶剤を使用しないため、中毒や火災の危険性も少ない工法である。
(大規模修繕工事新聞No.62)

62-10-2

 


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