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材料のグレードアップこそ 管理組合の賢い選択・節約の手法

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材料のグレードアップこそ
管理組合の賢い選択・節約の手法

もはや民間マンションでは一般的な陶磁器タイルだが、モルタルの目地部分は酸性雨や塩害、凍害等の影響で徐々に劣化していく。こうした劣化によって水分がタイルの裏側、躯体のひび割れから内部に侵入し、コンクリート内の鉄筋にサビが発生、タイルの浮き、剥がれ、爆裂につながっていくことになる。
63-2-1今回設計コンサルを担当した株式会社T.D.Sは「外壁タイルの張り替えが、見本焼き、本焼きとも現状とほぼ同等に仕上がり、施工後もほとんど張り替えた個所がわからないほどうまくいった例」と話す。
屋上の斜壁部については漏水の経緯があったことから、下地補修を行った後にセラミック浸透性の吸水防止材を施工する方法を採用した。外壁斜柱のタイル部分については表面に吸水防止効果を発揮する吸水防止材を施すことによって、雨水をブロックし、汚れの付着を抑制する。
また、通常の弱溶剤系塗料よりも低臭気のため、住まいながらの改修工事にも適しているという。これも設計コンサルの提案で管理
組合、施工会社との打ち合わせで実施したものである。
どこに、何に費用をかけるかが管理組合の今後の大規模修繕工事におけるピックアップポイントといえそだ。
63-3-2そして工事費用のシェアが大きいのが足場。今回の現場では1階がピロティ式の駐車場であり、工事中でも車の出入りに支障がないよう、角度や高さの設定が自由なブラケット式足場を採用した。
ブラケットとはパイプなどに取り付ける固定金具のこ防犯対策にも注力。足場の出入り口には侵入防止の金網・オートロック式の防犯ドア・防犯カメラ・人感センター付きライトを設置して、居住者の安心への配慮を行ったと。本仕様の足場が確保できないスペースで設置した。
パイプを金具(ネジ)で固定するため、施工中の音が静かというメリットもある。中高層マンションでも採用が広がっている。
住民対応として近年、一般的になっているのが、工事状況のインターネット化。工事期間中は居住者のみが確認できるようID・パスワードで 管理したマンション専用のホームページを開設。工事の進捗や洗濯物干し情報(バルコニー使用の可・不可)をパソコンやスマートフォンで戸別に確認できるシステムが導入したうだ。
防犯対策にも注力。足場の出入り口には侵入防止の金網・オートロック式の防犯ドア・防犯カメラ・人感センター付きライトを設置して、居住者の安心への配慮を行った。

設計・監理者:一級建築士事務所 株式会社T.D.S(ティー・ディー・エス)
■本社
〒103−0012 東京都中央区日本橋堀留町一丁目6−13
昭和ビル3階 ☎03−5649−3666
63-2-363-2-463-3-1■大阪支店
〒556−0015 大阪府大阪市浪速区敷津西二丁目1−12
YKビルディング7階 ☎06−4396−3511
代表者:岡 俊英  設立:1979年(昭和54年)6月
資本金:3,000万円  //www.tds-arc.com
施工者:三和建装株式会社
■本社
〒188−0011 東京都西東京市田無町1−12−6
☎042−450−5811
■埼玉営業所
〒336−0018 埼玉県さいたま市南区南本町2−3−1
若葉ビル2F ☎048−711−4613
■千葉営業所
〒273-0032 千葉県船橋市葛飾町2−341−3
サミットビル603号 ☎047−495−7255
■神奈川営業所
〒222−0021 神奈川県横浜市港北区篠原北1−1−14
石井ビル2F ☎045−438−7273
代表者:中 衆司  設立:1978年(昭和53年)4月
資本金:1億円  //www.sanwakenso.co.jp

(大規模修繕工事新聞 第64号)


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