Q22 既存マンションに電気自動車導入は拡大するの?
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エコカー(EV)、またはカーシェアも視野にしては…
電気自動車(エコカー・EV)に対応できる設備を備える、カーシェアリングを導入することは、これからのマンションの付加価値を高めるものと考えられます。
ただし、大がかりなエコカーの電源設備の設置等は総会での特別決議(4分の3以上)が必要となります。また、車を持たない世帯から管理組合の資金を使うことに反対意見が出ることも想定されます。
一方、共用部分の形状や効用を変えるほどではなく設備導入が可能ならば、普通決議(過半数)で通ります。こうしたエコカー、またはカーシェアリングの導入は、今後の普及事情によるため、管理組合としても視野に入れておく必要があるでしょう。
そしてエコカー導入の検討が実際になれば、管理組合としては、電気使用料の負担についての管理規約改正、カーシェアリングでは使用細則、使用契約書の定め等が必要となるでしょう。
いずれにしろ、共用施設に対する不公平がないよう、トラブルのもとにならないような事前準備が必要です。
<参考文献>
『新・マンション管理の実務と法律』 齊藤広子、篠原みち子、鎌野邦樹/著日本加除出版㈱/発行A5判・316ページ・定価2,800円(税別)
(大規模修繕工事新聞 第68号)