工事業者選定、ソフト目線で高得点
工事業者の選定は設計を担当したマンションNPOによって、共通仕様書の作成やマンション業界紙への見積もり参加募集を行った。見積もり応募のあった9社から見積もり合わせや会社内容の書類選考等によって4社に絞る。「最終的には金額、工事の提案力、会社の規模・実績がとてもよかったことで、渡辺物産に決まった」と大岳祐一理事長。
理事23人の投票を行い、実際には「無名だったけど、名の知れたゼネコン系に差をつけて」(大岳理事長)、渡辺物産が最多投票を獲得した。
選定理由には、通学路にガードマンを配置するなど、住民の動線、動態調査をして具体的な報告をしてきたことが高得点につながったようだ。
「ハードはもちろんだと思うから、ソフトの部分での力が必要」と大岳理事長。「下請けの職人の管理も徹底していた。他の住民から職人へのクレームは一切ないし、向こうからあいさつもできていて、安心できた」とも。
(大規模修繕工事新聞 第05号)