マンション管理に関係する公的機関や民間団体の紹介コーナー。管理組合へのアプローチ、マンションへの取り組みをマンションライフライターkitamiが活動拠点となる事務所やその他の現場にお邪魔します。
会の目的は会員のスキルアップと管理士制度の啓発
1都3県に16支部を置く首都圏マンション管理士会の本部事務所はJR秋葉原駅電気街口から徒歩約4分のところにあります。
本日取材に応じていただいたのは、理事長の岡本光弘さん。快活ながらも終始にこやかで、やわらかい物腰の方という印象を受けました。
その岡本理事長によると、「ここ数年、マンション管理士の資格を得るだけでなく、その資格をちゃんと生かし、仕事につながるよう努力している人が増えて来ている」そうです。
2001年12月9日に第1回マンション管理士試験が実施され、翌年11月15日、約200人の会員で当管理士会(初代理事長・岡﨑泰造氏)がスタートした。2004年3月25日有限責任中間法人、2008年12月1日一般社団法人の認可を受け、現在は600人超の会員数を誇る。マンション管理士会の全国組織である日本マンション管理士会連合会(全国約2,000人が加盟)の事務局も担当している。
マンション管理士は宅地建物取引主任者や行政書士、1級建築士などの資格と合わせて持っている人が多い。マンション管理士は管理組合の規約改正や長期修繕計画の見直しなどの個別の業務をサポートするものや、管理組合と顧問契約を結ぶなどの継続的業務の受託など少しずつ増えていることから、制度が徐々に定着しているといえるかもしれません。
当管理士会の設立目的は大きく分けて2つ。一つはマンション管理士のスキルアップのための研修やサポート、他の一つはマンション管理士制度の社会的啓蒙です。
研修については、本部では年10回、さらに各支部でもそれぞれ研修会を開いています。このほか、本部にいろいろな専門委員会や研究会を設け多くの会員が活動しています。研究会のテーマとしては判例研究や相談事例研究など。特に相談事例などは、実際の経験を情報として得るわけですから、会員同士の情報交換や現場での活用に役立っています。
また、本部では月曜日から金曜日まで毎日マンション管理に関する無料電話相談を受けています。さらに、月1回は法律相談や技術相談会を無料で設けています。各支部では地元自治体等と連携してセミナーや相談会を行い管理組合との交流を図っています。
岡本理事長は管理組合に対して、「自分たちの財産を守り、快適な生活をおくるためには、やはり多くの住民が管理組合運営に関心をもっていただき、そして携わってほしい」といいます。
「人任せではダメ。管理会社に任せていたとしても主体性を持ってほしい。そしてマンション管理には専門的な知識が必要なときもあるので、そのときにはいつでもマンション管理士を活用してほしい」。
・主な活動
1. マンション管理士制度の周知と啓発
2. 管理組合等を対象とするマンション管理士の紹介と顧問契約のあっせん
3. 管理組合役員等を対象とする相談会およびセミナーの開催、講師の派遣
4. マンション管理に関する国、地方公共団体、公益団体および関連諸団体との連携と協力
5. 会員の資格向上のための研修会、研究会の開催
会員状況 16支部・636会員
会費規程 入会金:正会員10,000円
年会費:正会員16,000円
● 所在地・連絡先●
〒101-0021 東京都千代田区外神田1-1-5昌平橋ビル3F
☎03-3256-6431 FAX 03-3256-6432
E-mail:info@kanrisi.org
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