2回目の大規模修繕工事ポイントはプランター
荒川のリバーサイド、記者が訪れた5月はたくさんの新緑に覆われており、恒例の荒川の花火大会(今年は7月29日㈭午後7時30分~ 8時30分)は特等席での宴会を楽しめる。
そんな好環境にあるマンションで2回目の大規模修繕工事を行ったのは㈱日装(本社東京・新宿、小川隆幸社長)。躯体補修、シーリングなどの一般的な改修工事を行った。
今回の工事で特に配慮した点は、6F、10F、14Fの3フロアの共用廊下に設置しているプランター(花壇)の防水。これまでは防水加工が施されておらず、コンクリート躯体への雨水の浸入が問題となっていた。
プランターの防水改修では、まず土を全部掘り出さなければならない。当初は掘り出した土を処分し、FRP防水による加工後に新しい土を入れる予定であったが、工事費節約とエコ(資源を無駄にしない)のため、土を再利用することに決めた。
掘り出した土を土のうに詰め、廊下に約2カ月半の間、集積。「廊下を汚しては困るし、排水ドレンまでの雨水の流れを止めてはならないし、場所はとるし。
住んでいる中での工事ですから気を配りました」と工事担当者 こうして住民の不便、工事のやりにくさを我慢して得たメリットはおカネの節約であって、当初は予定になかった廊下笠木のウレタン塗装や樋の修理など、他の修繕の追加工事にあてることができた。
(大規模修繕工事新聞 第06号)