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㈱建物保全センター

2010-06-06-26設計・監理は管理組合との「信頼関係」で成り立つ

求められるコンサルタントとしての役割

マンション改修で設計事務所の役割となる「設計・監理」は文字通り、設計と監理に分けて考えられます。
「設計」は工事の設計仕様書作成という重要な成果物もありますが、居住者へのアンケートにはじまり工事内容や資金計画、業者選定でのサポートなど、コンサルタントとしての役割が大きいと言えます。
管理組合の意図を十分に理解し、現状を正しく把握し、管理組合の要求・要望に対する適切な判断をするために、改修案はできる限り複数のプランを提示しています。管理組合と一緒に方針を決めて行くことが大切なのです。
一方「監理」は、施工瑕疵や不具合のないように工事業者の施工、品質の向上をいかに指導・監理するがポイントとなります。
ただ、工事の進行状況は現場状況や居住環境によって様々で、机上の設計通りにはいかない場合が多々あります。
このため、工事監理においては工程・品質・安全管理は当然のことながら、管理組合の代行者という立場で、管理組合と施工業者との日ごろからのコミュニケーションをとっていくことが大事といえます。何か問題があれば何でも話し合って解決していくスタンスが必要です。
監理でもやはり総合的なコンサルタントとしての役割が求められているのです。

設計事務所は委託契約

近年では、工事業者選定と同様に設計事務所も見積もりで決めている管理組合が増えてきていますが、基本的に工事業者は工事請負契約、設計事務所は委託契約という違いがあります。
工事内容には住環境の向上、将来の修繕のための措置など、実際の工事金額に表れない部分もあり、目先の金額だけで判断すると、後の管理組合の損失につながることもあると考えられます。
コンサルタントとしての役割が大きい設計事務所は、管理組合とは委託契約の間柄です。信頼関係があってこそ、マンションの将来を見つめた、いい仕事ができると言えます。

●会社概要
株式会社建物保全センター
〒221-0835 横浜市神奈川区鶴屋町3-35-11 ストーク横浜二番館504
☎045-324-6152 FAX 045-324-6185
E-Mail:fukuichi@k-tateho.jp
URL: www.k-tateho.jp
●主な業務内容
( 1)建物・設備調査診断業務(2)長期修繕計画策定業務(3)大規模修繕工事・設備改修工事の設計コンサルティング業務(4)施工監理業務(5)既存建物の耐震診断及び耐震補強施工監理
●社員数 7人
●過去3年間の業務実績
■設計コンサル・施工監理
2009年1,800戸
2008年1,900戸
2007年2,100戸
■建物・設備の調査診断
2009年670戸
2008年1,659戸
2007年1,200戸
■顧問契約
4管理組合1,500戸
■長期修繕計画策定
直近3年 12管理組合
(大規模修繕工事新聞 第06号)


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