マンション管理に関係する公的機関や民間団体の紹介コーナー。管理組合へのアプローチ、マンションへの取り組みをマンションライフライターkitamiが活動拠点となる事務所やその他の現場にお邪魔します。
外断熱は寒冷地だけでなく
首都圏の建物にも貴重な住環境
お邪魔した事務局は東京タワーの真下でした。東京・神谷町。セミナーもこの事務局が入る機械振興会館で行われることが多いようです。もちろん現地見学会もあります。
2003年11月にNPO法人登記。外断熱に関しての正しい情報を伝え、普及を図ることを目的に活動をしている。東京の事務局と関西、九州、北陸、甲信越の各支部を拠点に日本全国に
会員、有識者のネットワークを構成。
外断熱は、外気温の影響が少ないことによる省エネや建物の耐久性が伸びる、結露を防ぐ、耐震補強にもつながる、などといった効果が望めます。日本では外断熱のなじみがなく、北海道などの寒冷地でのことじゃないの?と思われがちですが、「夏でもエアコンを使わなくても過ごせる」なんて、実は首都圏の建物にも貴重な住環境を与えてくれるものなのです。
「省エネに投資することは国の政策にも合致する。補助事業の拡大をNPOとしてもっと行政に問いかけていきたい」と堀内正純事務局長は話してくれました。
外断熱改修を行ったマンション住民の声
(夏)
・ 最高気温35.6度の日の15時22分、室内温度は29.4度だった
・ うだるような暑さの中、自宅マンションに戻ると、ひんやりした感じがする
・ クーラーを使うのは調理のために火を使う時だけになった
(冬)
・結露がなくなった
・ファンヒーターを使わなくなった
・寒い日でも室内温度は18度以下にならない
(春)
・まだ寒い3月7日朝8時29分、室内温度は22.2度だった
(大規模修繕工事新聞 第09号)