今こそ、マンションの改修工事に携わる職人の技量を見直すとき
建物を造る、改修するといった技術は各職種に携わっているすべての職人の技量に関わっているといえる。その職人が各現場でその技術と実力を存分に発揮してはじめて立派な工事として建物が生まれ変わるといっても過言ではない。
ところが「改修工事業界にお世話になって30数年、数年前を比べると各現場で職人の技術が発揮されておらず、本当にお客様に喜んでもらっているのか疑問だ」と本多透常務取締役。
その原因はやはり安易な価格競争にあるという。
「専門の職人技が、常識を外れた安価な工事金額では到底できるとは考えられない」
マンションの大規模修繕工事は管理組合、居住者の一大事業である。工事業者の見積もり金額の異常や安さに惑わされることなく、信頼のおける業者に根拠のしっかりとした金額で発注したいものだ。
そうした業者選定の上で、初めて職人の技量に目を向けることができるのではないだろうか。
(大規模修繕工事新聞 第13号)