確実な品質工程管理のため
大型物件を小工区分割して施工
今回工事の大きな特徴は、399戸の建物全体を大きく3分割し、分割した工区を更に40 ~ 60戸程度のブロック分けて施工したことである。工事が安全にスムーズに進行すると同時に、確実な品質工程管理を行うことが目的だ。
仕上げのこだわりとしては、下地補修部分に対して新築時の塗装模様を復元してから全体的に改修仕様の塗装を施工し、補修跡が目立たないよう均一の仕上げを行った。
また、建物の手摺天端やアルミ手摺の脚部のひび割れからの漏水や浸水による鉄筋露出を防ぐため、バルコニー・開放廊下・外部階段・屋上パラペットの天端部分については既存の脆弱塗膜を全て剥離し、下地の補修を十分に行ってから次工程へ進むようにした。
タイル補修に関しては、漏水を伴う浮き等の不良や下地のひび割れが多くあり、再発防止のため、特に手間をかけた工事を実施している。
(大規模修繕工事新聞 第16号)