安全・環境・品質のトータルマネジメントシステムの確立を目指す
創業以来103年。長年の経験とノウハウを受け継ぎ、共有する技術社員たち。嶋田力社長は「社員教育を一番に考え、社員の技術力で他社との差別化を図りたい」と話す。
「専門工事会社ですから、営業部員もみんな現場を経験しているし、今でもオーナーや監査役も含め全役員が全物件の朝礼に参加して、『現場』というものを把握しています」
そして、その現場での技術力向上の軸となっているのが安全衛生(OHSAS18001)、環境(ISO14001)、品質(ISO9001)といった3つのマネジメントシステムの導入である。
全社員が工事中の安全システムや環境管理、品質保証を理解し、行動するため、それぞれに研修会を開く。研修会では、各人が現場での取り組みを発表したり、ベテラン社員や外部講師を招いて講義を行い、内容をレポートで提出させる。
建築士や建築施工管理技士、建築塗装技能士などの資格取得も奨励。役員や営業部員、常備作業員も含めると、各種国家資格・取扱主任者資格の取得者は400人超に上る。
「すべては教育ためにやっています。そして安全・環境・品質のシステムの確立によって、お客様に喜んでいただける会社を目指します」と嶋田社長は話している。
(大規模修繕工事新聞 第16号)