一般社団法人日本マンション学会は11月7日、東京・白金台の明治学院大学で公表されたマンション標準管理規約改正案をテーマにシンポジウムを行いました。
パネラーは日本マンション学会・梶浦恒男会長、全国マンション管理組合連合会・山本育三会長、マンション管理業協会・山根弘美理事長、日本マンション管理士会連合会・親泊哲会長、千葉大学・小林秀樹教授(学会前会長)。
標準管理規約改正案では「コミュニティ条項」を削除する考え方が示されています。これを受け、シンポジウム後には4団体により、「コミュニティの形成に積極的に取り組むこと」の重要性、「コミュニティ条項」は存続することが望ましいとすることなどを盛り込んだ共同提言が発表されました。
梶浦会長は「改正案を考えられてきた人たちは、財産管理、物的な管理に絞りたい考えがあってコミュニティ条項を目の敵にしたのではないか」、小林教授も「コミュニ
ティ条項の削除は明らかに過剰反応です」とコメントしていました。
(大規模修繕工事新聞 205-12 No.72)