『マンションの滞納管理費等回収実務ハンドブック』
滞納管理費等回収実務研究会/編
滞納管理費等回収実務研究会は6月4日、『マンションの滞納管理費等回収実務ハンドブック』(民事法研究会)を発刊した。
本書の前文では発刊の目的について、下記のように書いている。
① 管理組合の理事会役員が主体になって裁判関係の訴状等を作成することができるように「各種書式の記載事例」を掲載
② 法的対処ではなくて管理組合(債権者)と滞納者(債務者)とが十分に話し合い、両者が納得したうえで回収していく方法への対応策を推奨
③ マンションは社会資本と同時に個人財産の集合体であるゆえ、「当該財産のあるべき保全策」を提案
滞納者をマンションから追い出す結果が強い「排除の論理」よりも、マンション内の「コミュニティーの醸成」を図りつつ滞納金回収活動を行うことを重視した内容で、私たち管理組合ネットワークが個別の管理組合に対して行う相談支援のための、非常に参考となる書籍といえる。
(大規模修繕工事新聞 2013-8.5 No.44)