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多摩ニュータウンで外断熱普及活動まい進!

24-04神奈川県下マンション管理アドバイザー等CPD委員会は㈳日本建材・住宅設備産業協会と共催で2011年11月18日、横浜・石川町のかながわ労働プラザでマンション省エネ改修提案セミナーを行った。
メーンテーマは「ホームタウン南大沢団地の挑戦」。同団地の住民であるNPO多摩ニュータウン・まちづくり専門家会議の秋元孝夫・副理事長がホームタウン南大沢団地で行った外断熱改修工事について話した。

24-05秋元氏は「外断熱の効果を改めて考える」ことは、「生活の豊かさを実感するための改善」だと話す。
まずは建築の専門家としてコンクリートの温度劣化を意識し、外断熱による躯体の保護で建物の長寿命化が図れると考えた。
秋元氏の計算では外断熱改修後、「外壁調査のサイクルは30年で補修を想定。シールの補修と屋根の調査は15年を想定。雨漏りしたら考える」という。
居住者の視点からは「長期修繕計画を見直し、積立金の減額ができる」ことも視野に入れ、「改善効果の広報で資産価値が向上」し、「環境の快適化によるコミュニティー醸成」につながるという。

24-07
2010年1月30日、引き渡し・竣工式。管理組合、設計者、施工者な どが集った

24-06マンションデータ&工事概要
1986年竣工・10棟・3~5階建て・146戸・PC造
●主な工事内容/外壁湿式外断熱改修・屋根乾式外断熱改修・ガラスの断熱化(ペアガラスの導入)・階段回り鉄部塗装・手すりをステンレスからアルミへ取り替え
●外断熱メーカー/㈱サンクビット
●断熱ガラス/日本板硝子㈱「スペーシア」
●床下、天井裏断熱/「発泡ポリウレタン50㎜」
●外断熱設計者/NPO外断熱推進会議
●コーディネーター/アド構造設計㈱
●施工者/ TOHO㈱ 工事期間/ 2009年9月17日~ 2010年1月30日
●補助金等/国土交通省「平成20年度既存住宅・建築物省エネ改修緊急促進事業」補助額5,000万円(戸当たり約35万円)・国税庁「住宅特定改修特別税額控除」戸当たり18万円・多摩市役所「固定資産税単年度減額」固定資産税3分の1を減額

(大規模修繕工事新聞 第24号)2011-12

 


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