月刊「大規模修繕工事新聞」は、一般社団法人 全国建物調査診断センターが発行するマンションの適正な管理に役立つ管理組合向けのフリーペーパーです。コロナ過を契機に発行形態を紙媒体から全面的に電子版に移行いたしました。それにともない、これまで首都圏、関西圏のみの発行でしたが、ネット配信の強みを生かし、全国規模に拡大しました。当HPでは、「大規模修繕工事新聞」創刊から現在に至るまで、全ての記事をアーカイブ収録していますから、マンションの大規模修繕工事に関する情報やマンション管理組合に関する情報を右の<記事検索>にキーワードを入れるだけで表示させて、必要な記事を読むことができます。今後とも、マンション管理組合さまのお悩みに寄り添い適切な情報をお届けしてまいります。

Q38 管理会社への不満の声への対応は?

Q38 管理会社への不満の声への対応は?

「管理会社がなんでもどんどん勝手にやっていて、理事会は承認するだけだ」「管理員がなんにも仕事をしていない。私用電話ばかりかけている」「管理会社を替えてはどうか」といった不満の声が管理組合内で高まっています。一方で「管理会社を替えるとしてもどこに替えるのか」「管理会社を替えればすべて解決するのか」といった疑問の声もあります。問題の根本解決はどこにあるのでしょうか。アドバイスをお願いします。

ベストアンサーに選ばれた回答

質が悪ければ「業務不履行」を
管理組合側にも管理の知識必要

よく「マンション管理を管理会社に全面委託する」という言い方をしますが、全機能を委託するということはありえません。
管理会社が行うことは委託契約で決められた業務のみ。その他必要な資料を提供してもらうことや、文書の作成や配布などということについての援助や作業をしてもらうことがありうるのは当たり前ですが、最終的な「決めること」は「主権者」である区分所有者にしかできないことです。
つまり「理事会は承認するだけだ」とありますが、理事会が自覚をもって管理組合業務を行うことができなければ、管理会社を変更しても同じ結果となる可能性があります。
管理員の怠慢については居住者の前で行われているわけですから、その勤務状況も白日のもとにさらされ、業務の質が際立って悪ければたちまち批判されることは必至です。
管理組合が管理会社と結んでいる委託契約書をもとに、明らかな「業務不履行」を求めればよいことだと思います。
管理組合がマンション管理についてある程度の知識があれば、管理会社との契約も業務対応も苦情を言ったり、改善要求をしたりするなど、管理会社の「いうがまま」になることだけは免れることができるでしょう。
管理組合側の努力がなくては、管理会社との真のパートナー関係も成り立ちません。今後の管理組合(理事会)の努力に期待します。
〈参考〉『マンション管理の「なぜ?」がよくわかる本』
発行/住宅新報社 著者/NPO日本住宅管理組合協議会

(大規模修繕工事新聞 第83号)