一般社団法人日本能率協会は2017年11月15日(水)~11月17日(金)の3日間、東京ビッグサイト(有明・東京国際展示場) 東展示場で第39回ジャパンホームショー、第1階団地・マンションリノベーション総合展等、5つの展示会を行いました。
期間中の総展示場規模は535社・団体/878ブース、来場者合計は36,770人でした。
団地・マンションリノベーション総合展は今回がはじめてで、室内リフォームから大規模修繕・改修等に焦点を当てた展示会をテーマとしていました。
将来世代への質の高い住宅ストックの継承等、課題の解決に応える設備・技術・サービスが各ブースに並んでいました。展示場の1ブースではNPO日住協がマンション管理フェアとして無料相談コーナーやマンション関連書籍の展示・販売を行っていました。
一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会・マンション省エネ改修推進部会は今回の総合展に合わせて、マンション省エネ改修提案セミナーを行いました。
プログラムは経済産業省資源エネルギー庁・濱中郁生氏が最新の省エネルギー化支援策について、東京都環境局地域エネルギー課・徳田堅氏が高断熱窓導入促進事業について、千葉大学・小林秀樹教授が高経年マンションの再生手法と実例についての講演などです。
小林教授は高経年マンションでは、マンションでの価値を維持・向上させることへの関心が高まり、専有リフォームが拡大すると言います。
しかし、建物の老朽化と同時に住民も高齢化し、リフォームのためには円滑な資金計画が重要だとも。また、共用部分と専有部分との境界部分においてもさまざまな改修例があり、そこでは合意の要件も重要だとしています。
管理組合として、共用・専有部分を一括して行うことも視野に、行政の補助事業などの情報を得ることは必要でしょう。
経済産業省も毎年、断熱リフォーム支援事業を展開しています。2017年度の申請期間は5月8日~6月2日で、すでに終了しています。ただ、こうした期間にあることを念頭に、補助金情報は常にアンテナを張り巡らせておくことが重要です。
経産省の補助事業に東京都、各市町村の事業を組み合わせて補助を受けることも可能。工事にかかる経費の1/2以上が補助で賄えるケースも考えられるようです。
一般社団法人環境共創イニシアチブ //sii.or.jp
(大規模修繕工事新聞96号)
給排水設備改修の京浜管鉄工業㈱のブース