排水は上方から下方へ重力によって流れます。マンショ ンや団地など集合住宅の排水システムは、もともとヨー ロッパでの採用されていたシステムが日本に入ってきた ものです。
単管式排水とは「通気管が無い(伸頂通気管は必要)」「雑 排水と汚水も合流」させた、排水管1本(単管)ですべ てがまかなえる合理的なシステムです。
台所系統とその他の雑排水系統、汚水系統の配管を1カ所に集合させることから「集合管」ともいいま す。
この単管式排水システムで、最も重要なポイントは「単管式(集合)継手」といえるでしょう。 単管式排水システムの「単管式(集合)継手」 は「ソベント継手」「セクスチア継手」が採用さ れています。「ソベント継手」はスイスで、「セク スチア継手」はフランスで開発されました。
日本では昭和50年代、マンションが大量に建 設された時代に、現場施工を簡素化するために普 及されました。
この継手は現在では製造されていません。また、築30年以上のマンションでは排水管や継手の劣化により 漏水事故が増え、管更新や更生の改修を行うマンション が増えています。
築30年以上のマンションでは排水管や継手の劣化により 漏水事故が増え、管更新や更生の改修を行うマンション が増えています。
当初、「集合継手は更生ができない」という概念があり ましたが、最近は複雑な継手でも塗布冶具を開発して更 生できるようになってきています。
<文/全国建物調査診断センター・ 給排水設備担当:淵上>
(大規模修繕工事新聞 108号)
ソベント継手