月刊「大規模修繕工事新聞」は、一般社団法人 全国建物調査診断センターが発行するマンションの適正な管理に役立つ管理組合向けのフリーペーパーです。コロナ過を契機に発行形態を紙媒体から全面的に電子版に移行いたしました。それにともない、これまで首都圏、関西圏のみの発行でしたが、ネット配信の強みを生かし、全国規模に拡大しました。当HPでは、「大規模修繕工事新聞」創刊から現在に至るまで、全ての記事をアーカイブ収録していますから、マンションの大規模修繕工事に関する情報やマンション管理組合に関する情報を右の<記事検索>にキーワードを入れるだけで表示させて、必要な記事を読むことができます。今後とも、マンション管理組合さまのお悩みに寄り添い適切な情報をお届けしてまいります。

File Data. 4 川崎/ダイアパレス川崎グリーンポート管理組合

03-1403-15機械式駐車場を一部解体、撤去

今回注目したいのは1回目の大規模修繕工事に付随した機械式駐車場の一部解体と撤去である。
もともとマンション101戸に対し、1F住戸の専用使用権付き平置き12台と、機械式駐車場が75台の計87台あった。
管理組合が問題視したのは機械式駐車場。マンション自体が築10年という経過年数にも関わらず、25台空きの状態が続いていた。
また横にスライドする仕組みのため、油やさび汁が下の車に落ちるというクレームも上がっている。
03-21メンテナンス費用は1パレット4,500円×年6回×75台=200万円以上。メンテナンス後にはすぐに「異常がある」という報告。「危険だから修理しましょう」と提案され、理事会で検討しているうちに半年過ぎることも。「何が危険なの?メンテナンスって何やっているの?」という不信が管理組合に芽生えてきた。
この間、他社との見積もり合わせをしただけで1パレット4,500円が3,000円になった。
しかしメンテナンスは、これに加えて3年ごとの塗装、チェーンやベアリングの交換などの費用負担も発生する。
車高制限もあり、25台の空き状況に変わりはない。25台分の駐車場使用料収入の見込みがなく、無駄なメンテナンス費を支出するだけということになる。
「だったらつぶしちゃえ」。
25台分の機械式駐車場の解体、整地費用は約300万円。
解体後は平置き駐車場として7台分くらいのスペースを確保する予定だ。
(大規模修繕工事新聞 第34号)

 

解体される従前の機械式駐車場25 台分
解体される従前の機械式駐車場25 台分
撤去している状況
撤去している状況
施工中の地下部分
施工中の地下部分
従前のエントランスと管理員室
従前のエントランスと管理員室
エントランスは高級感のある石貼りで見違えるほどに
エントランスは高級感のある石貼りで見違えるほどに

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