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File Data. 22 東京・杉並区/方南第一マンション管理組合

2011-06-8築38年、「スラブ下配管」を床上に
排水・給水・給湯・ガス・通気管更新

工事前、排水枝管はスラブを貫通して下階に敷設された、かの「スラブ下配管」。
排水管の劣化に伴い、修繕工事を行うにも上階の専有管が下階の天井内(専有部分)にあるため、下階区分所有者の了解を得て、下階の天井を解体、工事する必要があり、区分所有者が各戸で修繕するのではなく管理組合として対応する必要が生じていた。
また、排水管以外の専有管(給水、給湯、ガス管)も同じく下階天井内にあり、排水管と同じく、配管劣化の際の補修が困難であるという問題があった。
このような問題を解消すべく、管理組合主体で、共用部分の排水立て管と、専有部分の給水・給湯・排水・ガス配管を交換する、大掛かりな給排水管再生工事を行った。
排水立て管は雑排水、汚水、通気管の3本だったが、工事後は排水用集合継手を用いたシステム変更により、1本と省スペース化。専有部分の配管において、「スラブ下配管」を自室床上に配管する「スラブ上配管」へとシステム変更することにより、浴室をユニットバスに変更することが可能になった。
管理組合が一括して各住戸への施工を促すことは容易ではない。本マンションでは各住戸への工事前の全戸訪問調査等の取り組みにおいて、国土交通省のマンション等安心居住推進事業にも選ばれた。
調査は、管理組合理事は玄関先までしか入室せず、居住空間の調査はコンサルタントのみ。全戸訪問を実施した後、「居住者の管理組合活動に対する理解や関心が高まったようだ」としている。
(大規模修繕工事新聞 第18号)2011-06

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