今回は、パレット補修の事例を紹介します。
◆マンションデータ
所在地:神奈川県横須賀市
2006年竣工・1棟・36戸
駐車場形態:地上1段・地下ピット2段式・全30台
駐車場使用料(月額):
( 地上)1万8,000円、(地下1段))1万6,000円、
(地下2段))1万4,000円
特に海が近く、塩害によるパレットの腐食が厳しい
マンションなどでは、定期的に機械式駐車場の補修工事が必要です。
写真はパレットの縞鋼板に錆が発生し、それによって穴が開いてしまいました。これが30パレットのうち11カ所。補修は、錆の除去(ケレン)、穴をふさぐための鋼材加工、錆止め剤塗布、中・上塗り剤塗布などで、約70万円の支出となりました。
この管理組合では独立系のメンテナンス会社と保守点検業務契約を結び、年4回の保守点検を行っています。この金額が10基30パレットで年24万円。排水ポンプ点検、消耗部品等の交換は別途かかります。ここに部分補修費70万円がさらにプラスされるというわけです。
機械式駐車場を長期使用可能にするためには、維持管理(保守点検)のほかに日頃の部分補修が大事だといえます。
<取材協力・㈱桐ヶ谷工業所>
(大規模修繕工事新聞 第75号)2016-03